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歯周病と糖尿病・肥満のQ&A

歯周病と糖尿病・肥満についてQ&Aで解説します。

糖尿病・肥満と歯周病

Q1.糖尿病になると歯周病になりやすいのですが?
A.糖尿病の人は、そうでない人に較べ3倍!歯周病にかかりやすいと言われています。

Q2.肥満もなりやすいのですか?
A.歯周病と同等と言われています。特に内臓脂肪型肥満で、歯周病が重症化しやすいです。

Q3.なぜ、糖尿病や肥満になると歯周病にかかりやすいのですか?
A.歯周病は感染症なので、白血球の機能が低下する歯周病では発症しやすくなります。
また高血糖や肥満では炎症反応が過剰に起き、歯肉の破壊が促進されると考えられてます。

Q4.歯周病になると糖尿病が悪化しますか?
A.歯周病は慢性疾患で、体内に軽い炎症が持続します。この状態が続くとインシュリンの働きが弱められ、血糖コントロールがしづらくなり糖尿病が重篤化します。

Q5.歯周病はど動脈硬化を進行させますか?
A.歯周病は動脈硬化を悪化させます。70%の心筋梗塞患者の心筋動脈内壁に歯周病由来の物質が含まれているという報告があります。

歯周病の原因・特徴

Q6.歯周病の原因
A.歯周病原因菌による感染症

Q7.歯周病になりやすい年齢は?
A.成人病の一種で40歳代から多くなります。

Q8.歯周病は治りますか?
A.初期においては正しいブラッシング(プラークコントロール)により完治します。
進行した歯周病では、元の状態に完全に戻る事はありませんが、進行を止め歯周病・糖尿病をコントロールすることは出来ます。

Q9.プラークコントロールとは?
A. 歯周病菌が繁殖している汚れ、プラークをキレイに取り除く事です。歯周病治療では最も重要です。

歯周病の予防

Q10.歯周病は予防できますか?
A. ハイ! 感染源となる歯周病菌を除去すれば防げます。
歯科医院を定期的に受診して、ブラシング(プラークコントロール)の確認、歯石除去(PMTC)を行って下さい。
また糖尿病や肥満のコントロールも大切です。

Q11.電動歯ブラシの方が普通の歯ブラシより、いいのですか?
A. 実験では差がないと云われています。電動歯ブラシを使っているからといって、必ず磨けるわけではありません。
電動歯ブラシの使用で、慢心してる場合が多くみられ危険です。

Q12.正しい歯ブラシのやり方はありますか?
A. ハイ!歯ブラシの持ち方・当て方・動かし方がとても大切です。一度、歯科医院で指導を受けて下さい。

Q13. 歯ブラシ以外の用具も必要ですか?
A. ハイ! 歯周病菌のいるプラークは歯と歯の間に残りやすいので、歯間ブラシ・デンタルフロス(糸ようじ)の使用をお奨めします。

Q14.歯磨き剤は必要?
A.ハイ!以前は否定的でしたが、フッ素の抗菌作用の有効性が判り、フッ素入りの歯磨き粉の使用をお奨めしています。

その他

Q15. 歯周病は遺伝しますか?
A.家族間でよくみられ、遺伝要因が疑われています。

Q16. 定期健診の頻度は?
A.通常の方で半年に一度位。歯周病になった人・糖尿病・肥満の方はもっと頻繁(3ヶ月毎)の口腔ケアをお奨めします。

日本糖尿病協会 歯科協力医

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