食べ方・飲み込み方は、ヒトが生まれたあとに、身に着ける機能です。
授乳期、離乳期、自食期へと、食環境(食べ物)と食行動(食べ方)の相互作用によって反復学習して獲得するものです。
簡単に云うと「食べること」を重ねることによって、「食べる機能は習熟されていきます。
その発達には個人差が大きく、離乳期のお母さんから「なかなか飲み込まない」「よく噛まない」と云うお話をよく伺います。
「この時期は食べることを勉強中ですので、もう少し様子を見ましょう
と、お話します。ほとんどの場合、自然と解消されていきます。
しかし最近、あまり噛まずに丸のみするような食べ方が、習慣化している子供も見られます。
その際は、食形態(食べ物の種類や、大きさ、硬さ等)と口腔機能(歯の萌出、歯並び、?み方等)を注意深く観察してください。
例えば「プリンのような硬さのモノを食べたがる」
「硬めの肉を食べられない」等。
そして、それを歯科医師にご相談下さい。
厚生労働省が奨める「食育」、歯科医師は、機能的な食べ方の部分でご協力します。
2017.03.14 広瀬 俊