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院長コラム

親知らず 抜くべきか?抜かざるべきか?

■“親知らず(智歯)”は、成人になってから生えてくる、一番後ろの歯を指します。現代人は食生活の変化によって昔の人よりアゴが小さくなり、智歯の生える場所がなく、その為に歯の一部しか出なかったり、横向きや、斜めに埋まったままだったりのケースが多くみられます。
この様なケースでは、清掃が不十分になり、虫歯や歯周病、抵抗力が落ちた時に親知らずの周りが腫れる智歯周囲炎になりやすくなります。また、親知らずの影響で手前の歯で同様の症状が起こるケースも見られます。

症状が見られないケースであればそのまま様子を見ますが、上記の症状が頻繁にみられるケース、他の歯に悪影響を与えるケースでは抜歯をお奨めしています。

 

■コロネクトミー(歯冠部切除術)
下顎の智歯は、周囲の骨が硬く、大きな神経が近くにあるので、抜歯にリスクがあります。痛みも上顎に比べ強い傾向にあります。
そこで、一度に無理に抜くのでなく歯冠分のみを取り除く方法(コロネクトミー)をお奨めする場合があります。
ほとんどの場合、歯冠部が原因で清掃不良は起きており。その除去のみで、虫歯、周囲炎等は改善できます。術後感染にも影響が少ないと思われます。
歯科医師にとって歯が抜けない・残すと云うことは、技術・プライド面で無理しがちになります。しかし患者さんの負担を考慮すれば、コロネクトミーは有益な方法と考えられます。

2013.2.17 広瀬


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