秋から冬にかけて風邪やインフルエンザに罹る人が増えてきます。この時期増える理由はウイルスの特性と関係があります。これらのウイルスの多くは15〜18度の環境で活発に活動し、増殖します。またウイルスは湿気を嫌い、湿度が50%以上になると95%が死滅すると云われて、空気が乾燥しているとウイルスは軽くなり空中を漂う量が増えていきます。
このような理由から空気が乾き気温が下がる秋から冬にかけて、ウイルスが活性して風邪をひきやすくなるのです。
これらのウイルスが人体に侵入してくるのは、ノドの粘膜からです。ノドはウイルスを防ぐ第一の関門なのですが、この時、ノドの粘膜が乾燥してカラカラの状態だとウイルスを排除する動きが弱まります。
風邪、インフルエンザの感染予防に有効なのは、外出後の手洗い、うがい、そしてマスクの着用です。マスクには呼吸によるウイルスの侵入を防ぐ効果と、口や口の周りの乾燥を防ぐ効果があります。ノドの乾燥を防ぎ口元の湿度を50%に保つことで、かなりの風邪予防が期待できます。
外出時や、ノド口元の渇きが気になる時はマスクでの風邪予防をお奨めします。
2015.01.11 広瀬俊