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院長コラム

QOLを脅かす、骨粗鬆症!

骨粗鬆症について

骨粗鬆症とは骨強度(骨密度と骨質によって決まる)の低下により、骨折しやすくなった状態をいいます。
骨も皮膚と同じく新陳代謝をくりかえしています。つまり古い骨を壊し(破骨細胞)新しい骨を作る(骨芽細胞)、これにより骨の「しなやかさ」を保ちます。これを骨の再構築「リモデリング」といいます。

骨の働きは二つ、「体を支える」と「カルシウムの貯蔵」
骨の構成成分であるカルシウムは食事によって摂取され腸で吸収され血液に入り骨に運ばれて骨が作られます(骨形成)。
身体にあるカルシウムの1%は、骨や歯以外の細胞や血中に存在し神経や筋肉の興奮や血液凝固などで重要な働きをします。血中のカルシウムが不足すると不足分を骨から補います(骨吸収)。骨量は20代がピークで女性では閉経後50代から急速に低下します。男性でも中年期は境に右肩さがり。

骨量減少の原因
@加齢:ホルモンの減少により骨量減少、その他胃酸分泌の低下や腸のカルシウム吸収能力の低下、腎臓での尿へのカルシウム排泄の増加がある
A女性:閉経とともに女性ホルモンの減少による
B遺伝
Cカルシウム不足
DビタミンD不足:腸におけるカルシウム吸収にはビタミンDが必要
E日光浴不足:ビタミンDは日光の紫外線にあたり 初めて活性化ビタミンDとなり働く
F運動不足
G喫煙 飲酒 カフェイン: タバコは胃腸の働きを弱くする。
                カフェインは尿へのカルシウムの排泄を増やす。
                過剰の飲酒はカルシウムの吸収を減らす。
H食塩、糖分:食塩や糖分を取りすぎるとカルシウムの尿への排泄が増加
Iストレス:腸によるカルシウム吸収が低下  
J疾患による:糖尿病やステロイド過剰摂取は骨形成が低下するものやリウマチ等
       骨吸収亢進が起こるものがある

2003年度の寝たきりの原因

1位 脳血管障害

2位 高齢による衰弱

3位 骨粗鬆症による骨折

骨折するとADL低下し日常生活に支障が起こり、それにより筋力低下など廃用症候群に陥りやすくなります。

特に大腿骨骨折の場合骨折後5年生存率は50%と云われています。

骨粗鬆症の治療の目的は骨折を抑制すること= 豊かな生活の為(QOL)

骨の健康に気をつけて下さい。

2014.10.28広瀬俊


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