歯ブラシのヘッド幅による違いを知ろう スリムor幅広?
スリムでコンパクトなヘッドは狭い歯間や歯頚部までブラシの先を届けやすいのが特徴です。狙った場所にブラシをあてやすいので、狭い隙間もしっかり磨くことができます。その反面、一度に汚れをかき取れる面積も小さいため、丁寧に時間をかけたブラッシングが必要になります。歯ブラシの細かい動作が苦手な方では、ストロークが安定しにくく、かえって磨き残しが多くなることがあるので注意が必要です。
一方、幅広のヘッドは歯にあたる面が大きく、歯を包み込むように磨く形になります。スリムなヘッドに比べて、細かい部分は磨きにくくなりますが、ストロークが安定しない場合でも、歯と歯肉の間までブラシがあたる確率が高くなります。また、ブラッシング圧が分散するため、歯肉にやさしく、日常の歯磨きで歯肉のマッサージ効果も期待できます。
弱点を解決した幅広ヘッドの歯ブラシに注目!
細部到達性の高いスリムでコンパクトなヘッドの歯ブラシは、これまで「おススメの歯ブラシ」として広く推奨されてきました。ただし前述のように時間をかけて丁寧なブラッシングを行わければ、十分にその性能を発揮することはできません。歯ブラシの細かな操作が苦手な方や時間をかけたブラッシングの習得が難しい方にとっては幅広タイプのほうが清掃効率が高い場合も多いということがわかってきました。最近は極力薄くした土台に毛足の長い密毛を植えることで細部到達性を高めた、新しいタイプの幅広ヘッドの歯ブラシも登場しています。
細かい歯ブラシ動作が苦手な方や、忙しくて歯磨き時間が取れない場合は幅広タイプ、週末などじっくり磨ける時にはスリムタイプといった具合に、使う人の歯磨き技術やライフスタイルに合わせた、賢い歯ブラシ選びをはじめましょう。
まとめ
スリムなヘッド、幅広のヘッド、それぞれに長所と短所があります。その人の歯磨き時間や技術を知って、適した歯ブラシを選びましょう。ブラッシングの効果がアップしますよ!
2015.6.22 広瀬