増えている口腔癌!
日本では口の中の癌・口腔癌は増加の一途を辿っています。
国立がん研究センターの統計発表によると、患者数は30年前の約3倍、年間約2万に方が罹患しています。全癌の罹患率及び死亡率が12〜14番目に多いそうです。
しかし、WHOの発表よると、日本以外の先進国では口腔癌での死亡率が減少傾向を示しており、これはそれぞれの国の予防と検診を含めた癌対策が功を奏した結果と見られています。
(他の国は元々口腔癌の死亡数が多いと云う背景がありますが……)
早めの対策!
日本の口腔癌の増加原因に、口腔癌の認知度の低さがあると云われています。
気付かず受診が遅れる「患者さんの遅れ」
我々歯科医師にも一次診断の遅れ「歯医者の遅れ」
この二つの遅れを改善できれば、早期発見、早期治療も可能となります。
ある地方行政で口腔癌健診を実施している処もあり成果を上げているそうです。
定期的な歯科健診で!
口は、食べる・話す・呼吸するのに重要な組織です。もしこれらの機能が低下したらQOLの低下は免れません。
定期的な歯科健診は口腔癌の早期発見に役立ちます。
2015.04.20広瀬俊