東京都中央区の歯医者、八丁堀広瀬歯科医院。ホワイトニング審美歯科予防歯科はおまかせください。八丁堀駅 A5出口徒歩1分


院長コラム

若く、美しく、元気に生きるための、運動

人類にとって1800年代の産業革命まで、日常生活は、高強度の身体活動でありました。
産業革命後、医師たちは、身体活動・運動レベルが低下した状態でいかに健康、長寿を維持するかを論点としてきました。
それは、今日まで続き、運動の有益性について強い関心を喚起することとなりました。
身体活動は、高血圧や高コレステロール値、喫煙などの好ましくない習慣よりも重要な長寿の要因です。
実験の結果、1日30分の運動と週3回の有酸素運動20分を、12週間続けると、健康(血圧・血糖・中性脂肪改善。疾病リスク軽減)を取り戻せることが分っています。
また近年の研究では、運動が身体的老化ばかりでなく精神的老化とも闘う事が示唆されています。
運動は、脳への血液循環、化学物質、神経伝達、良質な睡眠に有益な効果があると考えられています。
しかし、ある研究は過度の運動は、身体への効果が下がる事を明らかにしています。
運動のし過ぎは体を壊し負のストレスを生みます。運動はバランスが大切。

身体への年齢の影響
30代を過ぎると、身体機能は毎年0.75〜1.0%ずつ低下することが分ってきています。しかしながら、運動は身体機能の維持向上に有益であり、それは加齢に伴い顕著になります。また、身体を動かすことのないライフスタイルは心血管障害、がん、糖尿病、他の病気になるリスクを高めます。ライフスタイルの改善(運動、食事)が加齢に伴う生理的・病的変化の多くを遅延、後退させ、若い活力を取り戻す事も可能であると科学者たちは報告しています。

加齢による代謝変化
代謝変化により、脂肪酸が蓄積され免疫能低下、動脈硬化を招く可能性があります。運動するとエネルギーの80%を脂肪酸から利用しますので、蓄積された脂肪酸が減ります。また加齢に伴うHGH(成長ホルモン)の減少も、運動でHGH産生増加も可能です。

加齢と筋力
加齢は筋肉量も減少させます。よって基礎代謝量を減らし、カロリー過多から肥満を招きます。
軽いウェイトリフティングだけでも、体重増加は予防できます。

加齢と骨量
35歳を過ぎると、1年に1%以上の骨量が低下します。閉経後の女性では3%以上減少(骨粗鬆症)。
ここでも、ウェイトトレーニングは40歳前では骨量増加、40歳以降では減少を予防することができます。

加齢と柔軟性
柔軟性もまた加齢ともに低下し、整形外科的な障害を起こしやすくなります。
しかし、簡単な運動プログラムで、関節と筋肉を鍛える事により障害の危険を減らすことが出来ます。
腰痛の原因の80%は、貧弱な筋肉に起因すると云われています。

使うか?失うか?
多くの研究で明らかにされた様に、高齢者は身体・精神機能を活用しない事により、それらの機能を失います。
「使わない」事の方が加齢より影響が多いのです。
体力トレーニングしている高齢者は、体力があり加齢に伴う体力の低下を「ほとんど意識せずに」済んでいます。
正しく行えば、運動は不老を達成する重要な要素になります。

2017.05.25 広瀬 俊


症例案内